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溶射法の特徴

固体原料を溶融・投射するという独特のプロセスをとる溶射法は、他の表面改質技術にはない特徴があります。以下では、溶射法を含めた各種表面改質技術について、説明しています。

表面改質技術の比較

方法 コーティング物質 素材材料 密着度
溶射 金属,合金,セラミックス,プラスチック,ガラス 金属,セラミックス,プラスチックス,木材,紙製品
メッキ 金属,合金 メッキ液に侵されない物質
CVD(化学蒸着) 耐熱金属,セラミックス,硫化物,セレン化合物など 500~2,000℃と蒸着物の化学腐食に耐える材料
真空蒸着 純金属,合金,化合物 ガスの出ないすべての表面
素材の加熱で良好。素材のスパッタクリーニングで優れる。
イオンプレーティング 純金属,合金,炭化物,窒化物,酸化物 同上

溶射法の長所と短所

溶射法の長所

  1. 溶射材料の選択範囲が広い。
  2. 素材材質の選択範囲が広い。
  3. 皮膜形成速度が高い。
  4. 溶射する素材寸法の選択範囲が広い。
  5. 現場施工が可能。
  6. 素材の温度を低温に保って皮膜形成ができる。
  7. ドライプロセスであり、環境への負担が小さい。

溶射法の短所

  1. 溶射皮膜は材料本来の特性を示さない場合が多い。
  2. 厚膜成形が困難。
  3. 小さい素材や小さい曲率をもつ素材に対して、付着率(溶射効率)が低い。
  4. 成膜プロセスの解明が不十分で、加工工程の要因(パラメーター)と皮膜特性の関係が未解明。
  5. 素材への密着状態の評価法(検査法)が確立していない。
  6. 騒音、光、粉塵、ヒューム等に対する対策が必要。

用語集


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