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マグネシウム合金の呼称

マグネシウム合金の呼称

マグネシウム合金の呼び方は、正式には日本工業規格(JIS)で規定されています。しかしながら一般には、ASTM合金記号による呼称が広く用いられているようです。

ASTM合金記号

ASTMでは、前半のアルファベット(1文字もしくは2文字)で主要合金元素を表し、それに続く数字にて、これらの元素の重量パーセントを表します。このことにより名称を見ただけでおよその成分を知ることができます。
元素は、量の順に最大のものが第1位におかれ、2元素が同量の場合は、アルファベット順にならべられます。また、文字と数字の後に、他の同一名称のものと区別するために、年代順にシリーズ記号(A,B,C・・)を付けることがあります。

記号 元素 記号 元素
A アルミニウム M マンガン
B ビスマス N ニッケル
C 銅 P 鉛
D カドミウム Q 銀
E 希土類元素(ミッシュメタル) R クロム
F 鉄 S シリコン
G (マグネシウム) T スズ
H トリウム W イットリウム
K ジルコニウム Y アンチモン
L リチウム Z 亜鉛

添加元素の影響

純マグネシウムは、非常に柔らかく構造材には適しませんが、他の金属を添加することにより改質することができます。

元素 目的
アルミニウム 機械的性質の改善
マンガン 耐食性の改善(耐食性の改善にはFe,Cu,Niの含有量を下げることも重要)
銀 耐熱強度の改善
亜鉛 耐食性、強度の改善
シリコン クリープ強度の改善
トリウム  Zrとの共存にて結晶粒の微細化により機械的性質の改善
ジルコニウム 結晶粒を小さくする
ミッシュメタル 機械的性質の改善
イットリウム  Zrとの共存にて結晶粒の微細化により機械的性質の改善

ASTMとJISの比較(展伸材)

ASTM JIS 板材 継ぎ目無し管 棒材 形材 備考
AZ31 1種 MP-1 MT-1 MB-1 MS-1 アルミが約3%、亜鉛が約1%
AZ61 2種

MT-2 MB-2 MS-2 アルミが約6%、亜鉛が約1%
ZK60 6種


MB-6 MS-3 亜鉛が約6%、ジルコニウムが1%未満